北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)のキャッシュレス決済の比率が現在、46%になっている。食品スーパーの中では全国的にも高い比率で、同社は2020年2月期には50%を超える比率になると想定している。(写真は、札幌市手稲区の「ラッキー星置駅前店」)
キャッシュレス化は、各店舗によって異なるが、最も高いのは同社の旗艦店である「山の手店」(札幌市西区)で60%を超えている。
キャッシュレス化の原動力になっているのは、各種クレジットカートと電子マネー機能付きポイントカード「CoGCa」(コジカ)。その他にも2大流通系の電子マネー「nanaco」、「WAON」や「QUICPay」、「iD」、「楽天Edy」、「Kitaca」、「Suica」など交通系にも対応している。
主力になっているのは、2017年3月から本格導入した「CoGCa」で、同カードは同社が加盟している共同仕入れ機構シジシージャパン(CGC)が開発したグループ共通の電子マネー付きポイントカード。北海道のCGCグループで導入しているのは北雄ラッキーのみ。同カードを使った同社の決済は、全体の30%を超えている。
また、「CoGCa」の導入によって販売データを分析できるようになり、購買動向を捉えた品揃えを進められるようになるメリットも出ている。地方の独立系スーパーとしてセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」とイオンの「WAON」を両方使えるのも特徴。
なお、道内の流通各社のキャッシュレス決済比率は、イオン北海道(本社・札幌市白石区)が60%と最も高く、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が30%、アークス(本社・札幌市中央区)が23%となっている。