札幌市中央区北3条東13丁目99ー2にある「ローソン苗穂駅前店」が5月28日(火)午後5時で閉店する。JR旧苗穂駅の駅前にあるコンビニだが、昨年11月に西に約300m離れた場所に新駅が移転開業しており、旧駅はまもなく解体工事に入る。そんな矢先の閉店で旧苗穂駅と共に姿を消す。(写真は、5月28日に閉店する「ローソン苗穂駅前店」)
1935年に2代目駅舎として開業した旧苗穂駅は、昨年11月17日に新駅にバトンを渡して廃止された。築80年を超える木造駅舎は昭和の古き良き時代を彷彿させるノスタルジックな建物だった。
新駅開業と共に旧駅でまず消えたのがバス停留所の「苗穂駅前」。北海道中央バスはその日から「北3条東13丁目駅」に変更、JR北海道バスは路線変更の問題もあって今年4月から停留所名が変わった。
また、苗穂駅とともに時代を歩んできた「苗穂駅前交番」も旧駅廃止に時期を合わせて昨年末に廃止。北1条東交番に統合されて建物は既に解体されている。
そして今度は、「ローソン苗穂駅前店」の閉店。旧駅の賑わいを共につくり上げてきたスポットがその役割を終える。新駅周辺では駅の北口と南口で大規模開発が進み、令和の時代に新たな歩みを踏み出している。旧駅とその周辺は昭和と平成の終焉と共に役割を終え、間もなく駅舎も取り壊されて静謐(せいひつ)に包まれる。