シネマ、ボウリング、ゲームのアミューズメント事業を展開しているスガイディノス(本社・札幌市中央区)は、6月2日に閉店する「スガイディノス札幌中央」(南3西1)で「聖地閉店祭」と命名したイベントを開催している。閉店日まで日替わり、週替わりで様々な企画を実施、昭和、平成、令和と続いた50年の歴史をファンと共に分かち合う。
(写真は「スガイディノス札幌中央」と閉店日までのカウントダウンが始まっているゲームフロア)

 スガイディノスは、南3西1で1918年に芝居小屋「札幌座」をスタートさせたのがルーツで、その後、須貝興行として事業を拡大。以降、スガイ・エンタテインメントに社名変更して株式を店頭登録、ゲオとの業務提携や子会社化、RIZAPグループ入りなど変遷を経て、2018年12月に北海道のファンド会社、北海道SOキャピタルが全株式を取得して再び地場資本が中心のエンタメ企業として再スタートを切った。

「スガイディノス札幌中央」は、「札幌座」当時からのルーツとも言える場所。現在のビルは自社ビルとして1968年10月に竣工したが、その後所有者は次々に代わり、店子となった「スガイディノス札幌中央」の賃貸契約が6月にも満了となるため最終営業日を6月2日に決めた。

 スガイディノスでは、同店の閉店に伴い4月中旬から「聖地閉店祭」と名付けたサヨナライベントを継続開催している。ゲームフロアでは、レトロゲームフェスタや1980年代の名作アーケードゲームの復刻、ブレイブルークロスタッグバトル大会などが企画され、シネマフロアでは閉店記念上映が行われている。また、5月10日からは声優、神谷明さんのテレビCMも放映される。

 スガイディノスの小笠原一郎会長は、「札幌のサブカルの聖地として最終営業日の6月2日23時まで盛り上がり続けたい。過去に流行った映画の上映や有名アニメ関係者の来場、ゲームやボウリングの特別な大会など聖地のラストランは企画が目白押し。最終営業日まで何度も足を運んでほしい」と話している。


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