人口約2950人の雨竜郡妹背牛町の小型食品スーパー「フレッシュマートしんたに」が25日、リニューアルオープンした。コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と協業、生鮮食品や一般食品など酒類を除くほとんどの商品をコープさっぽろから仕入れるようにしたもの。これによって地域住民の日常的な買い物需要に対応できるようになった。(写真は、25日にリニューアルオープンした「フレッシュマートしんたに」)
(写真は、コープさっぽろから仕入れた商品が並ぶ店内)
「フレッシュマートしんたに」は、町内唯一の地場スーパーで、以前は食品卸の全国ボランタリーチェーンである全日本食品(本社・東京都足立区)に加盟、そこから商品を仕入れていた。全日食退会後は、近隣の全日食加盟店や食品卸の2次問屋などから仕入れ、生鮮食品に関しては深川公設市場から調達していた。
しかし、深川公設市場が事業を大幅に縮小、生鮮の調達が難しくなったほか、一般食品なども仕入れに日数がかかり地域住民の買い物需要を十分に満たすことができなくなっていた。こうした買い物不便を解消するため、妹背牛町は地域の買い物支援に積極的なコープさっぽろに要請、妹背牛町商工会も協力して仕入れ機能をコープさっぽろが代行することにした。
「フレッシュマートしんたに」は、3日間休業してレジをコープさっぽろの仕様に取り替えるなどリニューアル、コープさっぽろの職員も応援に入っていた。
この日は、店内にコープさっぽろの生鮮食品や惣菜商品などが豊富に並んだ。同店を営業する有限会社丸イ新谷商店の新谷達雄代表取締役は、「今度の取り組みによって品揃えは整ったので、地域のお客さまの期待に応えられるようになった。満足してもらえるように頑張りたい」と話している。なお、同店の従業員は12人。