日本最大級のクラウドファンディングサイト(CF)を運営するマクアケ(本社・東京都渋谷区)を通じて誕生した北海道発の食品や木工製品などをリアル店舗で常設販売する取り組みが、17日から始まった。約25の商品を販売しているのは、北海道のライフスタイル提案型セレクトショップ「北海道くらし百貨店札幌ノルベサ」(南3西5、ノルベサ1階)。CFで誕生した北海道関連商品を一堂に集めて販売するのは初めて。作り手の思いが詰まった商品は一品一品に物語が凝縮している。(写真は、北海道くらし百貨店札幌ノルベサの「マクアケショップ」を紹介する福士憲吾マネジャー)
「北海道くらし百貨店」は、 サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市北区)のグループ企業、サッポロドラッグストアー(同・同)が展開する北海道の日常を届ける店舗。2017年6月に1号店「札幌ノルベサ」を開店し、新千歳空港内や沖縄県那覇市のほか19年3月には千葉県柏市内の「ららぽーと柏の葉」も出店、現在は4店舗。北海道各地の飲食料品やインテリア、雑貨などが販売されているほか、クリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美代表取締役など著名人がセレクトした一押しの道産商品なども販売されている。
マクアケは、インターネット広告事業やゲーム事業、メディア事業を展開するサイバーエージェント(本社・東京都渋谷区)の関係会社で、今回は北海道に関連した商品開発などでCFが成立して商品化されたものが販売される。十勝の小豆農家、森田農場の小豆を使った優しい感動の甘さがある「発酵あずき」(税込み880円)、十勝の食材を利用した低糖質「大豆のおやつグラノーラ・北海道りんご」(同540円)のほか、芦別市で広葉樹の合板を製造している滝澤ベニヤが手掛ける木製品「フォトフレームLサイズ」(同5292円)、道産カバ材を使用した「卓上万年カレンダー」(同2万4000円)など、どれも北海道の魅力が詰まった物語性のある商品ばかり。
北海道くらし百貨店事業部事業推進担当マネジャーの福士憲吾さんは、「CFが成立して生まれた商品を集めることで地域の魅力を発信するとともに販売を後押し、北海道の活性化に寄与したい」と話す。「札幌ノルベサ」に続いて「新千歳空港」、「ららぽーと柏の葉」でも取り扱っていく考え。