札幌市中央体育館「北ガスアリーナ札幌46」竣工、4月27日からオープニングイベント

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 札幌市中央区北4東6で進められている市街地再開発事業の嚆矢(こうし※物事の最初の意)として4月27日(土)に新中央体育館「北ガスアリーナ札幌46」がオープンする。2017年3月から移転新設工事が進められていたもので、完成後はサッポロファクトリーから空中歩廊で繋がり、利便性も良好な施設になる。(写真は、4月27日にオープンする「北ガスアリーナ46」)

 北4東6周辺は、北海道ガス(本社・札幌市中央区)の創業の地で2005年6月に北ガス札幌工場の操業停止以降、周辺を含めた約4・1haの市街地再開発が計画され、15年3月に都市計画決定、16年3月に再開発組合が設立されて本格的に再開発事業がスタートしている。

 目玉施設として位置付けられたのは、新中央体育館。現在の中央体育館(大通東5)は1966年に建設された施設で、観客席がある競技室や武道の専用室を備えるなど他の区体育館とは違う特徴を持っていたが、耐震性や老朽化が進んでいるほか大規模化、多様化するスポーツニーズにも対応できなくなっていた。このため、再開発事業のメイン施設として新中央体育館の建設が進められていたもので、4月27日に正式オープンすることになった。

 新中央体育館は、北ガスが15年間のネーミングライツ(施設命名権)を取得しており、愛称は「北ガスアリーナ札幌46」。鉄骨鉄筋コンクリート造4階建てで延べ床面積約4428坪(1万4612・42㎡)。観客席2504席のアリーナは札幌市が有する体育館では最大規模になるほか、トレーニング室やランニングコースなども整備。現在の中央体育館にはなかったアーチェリー室、選手控室、大会役員や審判の控室も設けた。

 駐車場棟は、鉄骨造2階建てで約100台が利用できる。設計は、フジタ・北海道日建設計の設計共同体、施工はフジタ・岩田地崎建設・田中組特定工事共同企業体。再開発組合が建設し、市が土地建物を105億円で取得する。

 4月27日は、オープニングイベントとして、2014年ソチ五輪銀メダリストの竹内智香さんらによるトークショーや、2008年北京五輪女子バドミントン日本代表の小椋久美子さんをゲストに招いたエキシビジョンマッチを実施、小椋さんの指導によるバドミントン教室も行われる。28日はFリーグプレシーズンマッチとしてプロフットサルチーム「エスポラーダ北海道」の対戦が行われ、29日はスポーツ体験、パラ・スポーツ体験、謎解きラリーほかが実施される。一般利用は30日から始まる。

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