地場の総合エンターテインメント企業、スガイディノス(本社・札幌市中央区)は11日、同社の旗艦店「スガイディノス札幌中央店」を6月2日に閉店することを開示した。(写真は、スガイディノス札幌中央店)
スガイディノスは、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場しているRIZAPグループ(本社・東京都新宿区)だったが、昨年12月に道内に本拠を置くファンド会社、北海道SOキャピタル(本社・札幌市中央区)に譲渡され、現在はグループを離れた独立企業になっている。
「スガイディノス札幌中央店」は、ゲーム、ボウリング、シネマの各フロアを持つ旗艦店だったが、ビルはRIZAPグループのタツミプランニング(同・横浜市西区)が所有。同ビルは1968年10月に竣工しており老朽化も進んでいることから解体、建て替えを決め、6月2日が営業最終日になった。
ただ、RIZAPが運営している地下2階「RIZAP札幌スガイディノス店」、5階の「カラオケまねきねこディノス札幌中央店」については、RIZAPグループ、コシダカ(東京本社・東京都港区)は閉店発表を行っていない。
建て替え後の新ビルには、エンタメ系テナントは入居できない見通しで、スガイディノスは、元々の須貝興行が1918年に芝居小屋「札幌座」をスタートさせて以来、100年余続いた本拠から撤退することになる。
スガイディノスの年商は、2018年3月期で約40億7000万円。地場独立企業として道内や首都圏のコンテンツ企業などと連携、エンターテインメント企業として新機軸を打ち出していく考えで、札幌中心部の新たな発信拠点を狸小路商店街の西4丁目以西に設ける考え。