イオン北海道、「室蘭公設卸売市場」跡地利用の優先交渉権

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、室蘭市が実施した「室蘭市公設地方卸売市場敷地公募提案型用地貸付」に応募、14日に優先交渉権を獲得した。(写真は、イオン北海道本社)

 室蘭公設地方卸売市場は、施設老朽化などにより2022年度に現在の日の出町から東町への移転が計画されている。市は移転後の跡地利用について公募提案型用地貸付を実施、イオン北海道1社が応募。同社が優先交渉権を得た。
 イオン北海道は、現在の「イオン室蘭店」(東町2丁目)を移転、売り場面積約7880坪(約2万6000㎡)のモール型店舗を建設する計画。室蘭、西胆振の住民や登別温泉、洞爺湖を訪れる道内外観光客も呼び寄せるコミュニティの場となるように食や文化の魅力を発信する拠点として整備したい考え。開業は23年度以降の見通し。
 
 イオン室蘭店は、1981年に「室蘭ファミリーデパート桐屋」としてオープン。98年に増床して「室蘭サティ」に、2002年には「ポスフール室蘭店」に名称を変更。11年にイオン傘下に入ってから「イオン室蘭店」になった。移転先の日の出町は、現在地よりも東に1・5㎞ほどで登別市との境界に近くなる。室蘭本線の北東側には「コープさっぽろ・しがイースト店」(登別市美園町1丁目)があり、境界付近に商業集積が進みそうだ。

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