高い志と実践力のある教師を育成するため、教育関係者や現役・OBの教師らで組織される「北海道師範塾」(吉田洋一塾頭)は、教員採用試験の受検者を対象に11月から来年7月まで「教師養成講座~教師への道」を開講する。月2回土曜日に4コマずつ全80コマを使って教師論や指導論、模擬授業などを実施。来年7月には教員採用試験の二次試験に向けた集団面接や個別面接のアドバイスも行う。(写真は、今年8月に行われた夏季研修会)
北海道師範塾は、道教育庁OBや養護学校、高等学校などの校長OB、現役校長、教師などが理事を務め昨年9月に設立。学校現場で起きている様々な問題を、 現役教師や教師を目指す大学生などと共有し、解決への糸口を探る参加型のネットワークで1月と8月の年2回セミナーを開催している。
今回、教員採用試験の受検生を対象に教師を養成するための講座「教師への道」を開講し、教師として崇高な使命感と高い見識を養うことをサポートする。
講座は11月から来年6月までの第2・4土曜日の午後2時から同6時まで1回に4講ずつ行われ、7月は毎週土曜日の同時間帯で二次試験への対応演習が予定されている。
講師は、師範塾の理事や企画委員、師範塾の講師バンクに登録している講師が担当。現役やOBなど教育現場を知る実践の場に近い講師が1講50分ずつ指導論や法規・法令などについて解説していく。
受講料は5000円で師範塾の年会費(学生2000円、社会人5000円)のほか初回登録料として1000円が必要。学生なら8000円で9ヵ月の講座が受けられることになる。定員は20人。
会場は、学校法人慈恵学園の札幌新陽高等学校(札幌市南区澄川5条7丁目1―1)。
吉田洋一理事長は、「志を持った教員になってもらいたいという思いからこの講座を開くことにした。教師としての矜持と教える技術は車の両輪。それらをサポートしていければ良いと思っています」と語っている。
受講希望者は、北海道師範塾のホームページから申し込みを。http://kyoshinomichi.jp/