北海道でガソリンスタンドを30数店舗展開する中和石油(本社・札幌市中央区)は16日、札幌パークホテルで「東急ステイ札幌大通」の竣工と「東急ステイ函館朝市(仮称)」着工の記念祝賀会を開催した。両ホテルとも同社が建築主で本格的なホテル関連事業への進出となる。祝賀会には道内や関東、関西から約450人が参加、ホテルの竣工と着工を祝った。(写真は、祝賀会で挨拶する中和石油・杉澤謙次郎社長)
主催者挨拶で中和石油の杉澤謙次郎社長は、「2年前まで駐車場とレンタカーの発着場として利用していた土地でホテル建設を計画した。その際、連泊しても快適に過ごせ、1棟ごとに緻密に作り上げてお客と長期的な関係を築く東急ステイにぜひ札幌に出店してもらおうとお願いした。しかし交渉は難航、北洋銀行など銀行団からのアドバイスをもらってOKが出るまでに数ヵ月かかった」とホテルプロジェクトが難産だったことを紹介。
さらに、「ホテルを建設するにあたって全国数百件のホテルを視察したが、東急ステイ札幌大通は、快適性、デザイン性でかなりの品質を確保している。今回のプロジェクトは非常にうまくいった。次は函館朝市の近くで着工する。函館が完成したら千歳、倶知安・ニセコ、ベトナム・ハノイにホテル建設を進めたい」と挨拶した。
来賓を代表して祝辞を述べたのは北洋銀行(本店・札幌市中央区)の迫田敏高副頭取。迫田氏は、「杉澤さんは新社長に就任してから経営多角化に力を入れている。今回のホテル事業を着実に軌道に乗せ、2年後の函館のホテル開業でプロジェクトが成功し、ますます経営の安定に繋がることを期待したい」と述べた。
続いて、今回のホテル建設でコンサルティングを担当したサンケイビル(本社・東京都千代田区)の飯島一暢社長が祝辞と乾杯の音頭を取った。飯島氏は、「2年半前に中和石油のガソリンスタンド跡地を取得したことから関係が始まった。当社が北海道にコミットしてから3年半だが、北海道のポテンシャルにますます魅力を感じている。今後とも北海道を中心に様々な事業展開をしていくが、中和石油は重要なパートナー。互いに切磋琢磨していきたい」と話していた。
(写真は、来賓祝辞を述べる北洋銀行・迫田敏高副頭取)
(写真は、来賓祝辞と乾杯の発声をするサンケイビル・飯島一暢社長)