国分北海道(本社・札幌市中央区)は30日、札幌市中央区のロイトン札幌3階ロイトンホールで「2018年酒類総合展示商談会」を開催した。酒類メーカーや食品・菓子メーカーなど126社、約2000アイテムが展示されたほか、国分北海道はイベントスペースを設けて販促提案を行った。量販店や業務用酒販店などの仕入れ担当者、飲食店オーナーら約600人が来場した。(写真は、国分北海道の管理栄養士によるワーキングチーム「NEWST」によるお酒に合う減塩、低カロリー料理などの提案コーナー)
この酒類展示商談会は、年末年始の商戦を見込んで同社が毎年この時期に実施しているもので、当初は9月12日に予定していたが震災の影響で延期され、この日になった。北海道を含む全国の酒類メーカー90社が自慢の商品を展示商談したほか、「地酒蔵元会」ブースも設けられ25の蔵元が出品した。
国分北海道は、イベントブースで酒類販促提案を実施、日本産ブドウを使用した全国各地の日本ワインを集めた「JWINE」コーナーやクラフトビールを約50種類集めた「Enjoy!Craft Beer!!」コーナーなどを設けてアピールした。
また、国分北海道社員で管理栄養士資格を持つ4人によるワーキングチームとして今年8月に発足した「NEWST(ニュースト)」が、健康や食育をテーマに、清酒や麦焼酎、クラフトビール、ワインなどに合う減塩、低カロリーの健康レシピを紹介した。
別室では、道産酒セミナー「杜氏が語る道産酒の未来」も行われ男山、高砂酒造、国稀酒造から杜氏が参加して酒造りを解説した。
(写真は、道産酒の未来について話す国稀酒造の東谷浩樹杜氏)
国稀酒造の東谷浩樹杜氏は、地元の酒造好適米の生産者らと協議会を立ち上げて以降、「生産者との意見交換ができるようになってコメの品質が格段に向上した」と述べ、きたしずくを使った辛口純米酒の紹介を行った。東谷杜氏は、道産酒の未来について「北海道には高品質の酒米3品種がある。それぞれの酒蔵が、気候風土に合わせて北海道らしいお酒を造っていけば差別化された美味しいお酒が提供できる」と話していた。