道内の7つの信用組合が、9月3日の「しんくみの日」を含む1~7日を「しんくみの日週間」として期間中各信組の本店・支店に来店したお客にもれなくエコバッグを配布する。昨年までは、各信組がそれぞれ粗品を決めて「しんくみの日週間」に手渡していたが、今年初めて7信組統一の粗品として「エコバッグ」を8000個作成、来店客に配付することで信組の利用を呼びかける。(写真は、しんくみの日週間に来店客に配布されるエコバッグ)
信用組合は、中小零細企業や地域の個人事業主、商店主が融資先の地域密着金融機関。道内には、北央、札幌中央、十勝、空知商工、函館商工、釧路、ウリの7信組がある。各信組ともに預金は順調に積みあがっているものの、融資先の資金需要が少なく貸出金は減少傾向。
それでも、今年6月末の預貸率(預金のうちどれくらい貸出しに回しているかの比率)は58%で、上位業態とされる信用金庫業界よりも高く、全国の信組の中でも地域別に見ると2番目に高い預貸率を維持している。
信組業界では毎年9月3日を語呂合わせで「しんくみの日」としてアピール、しんくみの日を挟んだ前後の1週間を「しんくみの日週間」として全国的に各信組や業界が様々なイベントを実施して信組のPRを行っている。
地域貢献活動として今年は道内7組合が組合員や来店客、役職員と一緒に献血を実施するほか、函館商工では本店周辺の清掃、北央が「ヒヤリハットマップ」を作成して交通安全を呼びかけたり、空知商工では北海道盲導犬協会への寄付などを行う。
また、今年は道内7信組が統一した粗品としてエコバッグを8000個用意し、期間中に来店したお客や訪問先で配布する取り組みも初めて行う。エコバッグは5色あって折りたたんでコンパクトに収納できる。丈夫なキャンバス生地のため買い物のほかにも日常的に持ち歩く手提げバッグにも利用できる。
社団法人北海道信用組合協会の中兼寿彦専務理事は、「しんくみの日週間には様々な地域貢献活動を展開しているので、これを機会に信用組合を広く知ってもらいたいですね」と語っている。