「サンクス」から「ファミリーマート」へ、新川点描

経済総合

 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらずーーそれを地で行くように昨日の「サンクス」が明日の「ファミリーマート」に変貌しつつある。IMG_176820180401_122749IMG_3125(写真は、「サンクス」から「ファミリーマート」へ生まれ変わる新川3条16丁目)

 場所は、札幌市北区新川3条16丁目の新川通沿い。6月末から建設が始まったのは、「ファミリーマート」の店舗。ここは3月31日をもって営業を終了した「サンクス」が建っていた場所。このサンクス閉店によって、札幌市内は「北星学園店」(中央区)を残すのみとなり、言わばラスト2の店舗だった。

 それから3ヵ月、ラスト2の店舗があった場所には新たな息吹を吹き込むように建設の槌音が聞こえ始めた。

 サークルKサンクス(本社・東京都中央区)の親会社にあたるユニーグループ・ホールディングス(同・愛知県稲沢市)がファミリーマート(同・東京都豊島区)と合併してユニー・ファミリーマートホールディングス(同・同)が発足したのが2016年9月。コンビニ事業の「ファミリーマート」統一によってサンクス消滅は当然の流れ。

 この地にあったサンクスからファミマへの転換も決められた流れのひとつかもしれない。しかし、閉店に至るまで賑わった歳月。閉店後に晒した寂寞とした姿。建物が取り壊され広がった更地。そこで始まった新しい営み。人と同じようにそこには生々流転がある。新しい門出は8月下旬。店に来るお客は、新しい河の流れを作ってゆくことになる。

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