「キリンビール園中島公園店」9月末閉館、跡地に高級外資系ホテル構想も

経済総合

 札幌市中央区の中島公園近くにある「キリンビール園本館 中島公園店」(南10西1)が9月末で閉館する。築44年で建物の老朽化が進んでいるためで、ビール園に衣替えしてから23年目で閉館になる。IMG_4270(写真は、「キリンビール園本館 中島公園店」)

 建物は、1974年にススキノの3大キャバレーの1つ「ミカド」の店舗として開業。ミカドは、86年に閉館した。その後、95年になってティーズ・エス・イー社(本社・札幌市中央区)が「キリンビール園」を開業させて現在に至っている。

 建物は3階建てで延床面積は約1000坪(3300㎡)、客席は884席。キャバレー時代の吹き抜け天井やステージを活かした大型ビール園として中心部からやや離れているものの多くの利用客で賑わってきた。
 
 閉館後は建物が解体され、更地になるが、駐車場も含めると1000坪近くの敷地面積があるため、跡地利用が注目される。既に不動産関係者の間では高級外資系ホテルの誘致などを含めた再開発構想が出ている。

「中島公園店」の向かいにある札幌パークホテルを所有・運営しているサンケイビル(本社・東京都千代田区)は、2022年開業を目指して同ホテルを建て替えるとともに、25年には大規模な会議や展示会が開催できる「MICE」施設も建設して札幌市が買い取ることになっている。

 また、近隣の旧ヤマハビル跡地も再開発構想が進んでいる。中島公園近くの大型再開発がほぼ同時期に進むことで、この界隈は一変することになりそうだ。

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