卸売スーパー「現金問屋手稲店」改装、津司耕太郎社長「食のワンダーランドだ」

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 札幌市内を中心に格安価格の食品スーパー8店舗を展開している卸売スーパー(本社・札幌市手稲区)は15日、「現金問屋手稲店」(手稲区前田4条7丁目)をリニューアルオープンさせた。4日間休業してレイアウトや商品アイテム数を増やすなどした。20180615_130528(写真は、リニューアルした現金問屋手稲店の店内)

「現金問屋手稲店」は、約2000坪(約6600㎡)のフロア面積。そのうち半分程度は倉庫として利用しており、店舗面積は約1000坪(約3300㎡)。卸売スーパーの津司耕太郎代表取締役(68)は、今回のリニューアルの狙いについて「食のワンダーランド、食の遊園地をコンセプトにした。買い物客が義務感で買い物をする時代ではない。来て楽しいと思える店づくりが求められている。値段で買い物客を呼ぶ時代はもう終わった」と話す。

 リニューアルによって、菓子売り場だけでも一般的なコンビニエンスストアの4店舗分、グローサリー商品や飲料は一般的な食品スーパーの10店舗分、99円コーナーのパレットは72枚分も用意した。「それに加えて肉、魚、青果の生鮮3品は、札幌ではうちが一番強い。買い物客が選ぶ楽しさを味わえる店になるだろう」(同)としている。

 同社では、今回のリニューアルの動向を見ながら市内の店舗にこの要素を取り入れていく。なお、手稲店の年商は約30億円。リニューアルでさらに上積みを狙う。同社の2018年4月期決算は、売上高約130億円、経常利益は約5億円で全店舗黒字を維持している。

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