北海道キヨスクが「キヨスク」店舗の「セブンーイレブン」転換を加速、転換6店舗は2~3割の売り上げ増を達成

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 北海道キヨスクは、JR北海道や札幌地下鉄駅構内などで展開しているコンビニのセブン‐イレブン化を加速する考えだ。道キヨスクは昨年10月末にセブン‐イレブン・ジャパンと業務提携して札幌市内キヨスク6店舗をセブン‐イレブンに転換した。転換した店舗は、いずれも2~3割の売り上げ増加を記録している。このため、キヨスクのセブン‐イレブン化を順次進めていく。
 
 道キヨスクは、昨年10月末にセブン‐イレブン・ジャパンと業務提携し同年11月1日から「桑園」、「新琴似」、「真駒内」、「千歳」、「南小樽」、「大麻」の6店舗をセブン‐イレブンに転換した。
 
 6店舗の売り上げは、いずれも好調で今年7月には1日当たりの売り上げが120万円を記録した店舗もあり、既存キヨスク店舗の50万円程度の売り上げと倍以上の開きが出ているという。
 
 このため、立地や他のセブン‐イレブン店舗の競合などを見究めながらキヨスクからの転換を加速していく考えだ。
 
 道キヨスクの店舗数は198。駅ホームなどにある小型店舗は従来どおりの営業を続けるが、高架下や構内の比較的大きな面積の店舗はセブン‐イレブンへ転換していきたい考え。
 
 JR各社の子会社で大手コンビニチェーンと提携しているのはJR北海道の道キヨスク以外にJR九州の子会社JR九州リテールがある。同社はam/pmのエリアフランチャイズとして115店展開していたが、am/pmがファミリーマートに買収されたために順次ファミリーマートへの転換を進めている。
 
 道キヨスクの2011年3月期の売り上げは約155億円で営業利益は2億6600万円、当期純利益は2億2000万円。キヨスク店舗のセブン‐イレブンへの転換と共に、セブン‐イレブンのPB(プライベートブランド)商品などをキヨスク店舗に導入する検討を進めていく。

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