札幌市内「TSUTAYA」3店舗閉店、コト消費型店舗に軸足

経済総合

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(本社・東京都渋谷区)傘下の北海道TSUTAYA(同・札幌市西区)は、2月から3月に掛けて札幌市内のTSUTAYA3店舗を閉店した。これで、札幌市内は13店舗に、北海道では54店舗になった。IMG_1880(写真は、2月18日に閉店した「新琴似店」)

 札幌市内で最初に閉店したのは、「新琴似店」(北区新琴似4条17丁目)。2月18日で営業を終了、現在は写真のように文字跡が壁面にクッキリと残っているが、隣接する「ホクレンショップ新琴似店」の賑わいとは対照的に建物は静けさに包まれている。

IMG_1842(写真は、2月28日に閉店した「厚別ひばりが丘店」

 続いて、2月28日をもって閉店したのは「厚別ひばりが丘店」(厚別区厚別中央2条2丁目)。「ユニクロ」や「もりもと」、「ビッグハウスイースト店」が集積するショッピングセンター「札幌ひばりが丘タウンプラザ」(北海道空港グループのセントラルリーシングシステムが運営)内の店舗。こちらは、壁面に文字跡は見えないものの、TSUTAYA店舗のイメージカラーがそのまま残っており、ショッピングセンターの喧騒の中で時間が止まったような空間になっている。
 
IMG_1906(写真は、3月30日に閉店した「札幌豊平店」)

 3月30日に閉店したのは「札幌豊平店」(豊平区美園3条3丁目)。国道36号線沿いにある単独の路面店。閉店して数日しか経っていないため、この店舗では足場を組んで店舗名などの取り外し作業を進めている段階。

 北海道TSUTAYAが、これら3店舗を閉店したのは、選択と集中を加速させるため。今年10月には、既に建設に入っている江別市牧場町の「江別蔦屋書店」がオープンするが、こちらは田園都市スローライフをコンセプトにしたスターバックスコーヒー併設店舗。「食」、「知」、「暮らし」の3棟からなるコト消費型店舗で、徐々に軸足をそうしたコンセプト店舗に移していくものと思われる。こうした店舗を道内で10店舗程度まで増やす予定だという。

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