一般社団法人札幌観光協会の次期会長に、北洋銀行の柴田龍・次期副会長(61)が就任する。星野尚夫現会長(71、札幌振興公社社長)は退任し、参与として札観協の運営に協力する。6月の通常総会後の理事会で正式決定する。(写真は、柴田龍氏)
星野氏は、旧北海道拓殖銀行出身で北洋銀行常務を経て2004年6月に札幌市の第3セクター、札幌振興公社社長に就任。10年6月から藤田恒雄・北海道銀行元頭取(83)の後任として札観協会長に就いた。
星野氏は、収益事業である「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の運営を正常化させたほか、さっぽろ雪まつりやオータムフェストなど、これまで札幌市の下部機関として関わっていた事業を主体的に取り組むような仕組みを作った。
新会長に就く柴田氏は、1981年に北洋相互銀行(現北洋銀)入行。常務を経て10年6月から副頭取を務め、16年秋から札幌商工会議所副会頭。4月1日に北洋銀副会長となることもあって、経済界活動に軸足を移す。
札幌市と関係の深い組織である札幌ドーム社長には道銀前副頭取の山川広行氏(61)が昨年6月に就任、公益社団法人北海道観光振興機構会長にも道銀会長の堰八義博氏(62)が16年6月に就任している。こうしたこともあって札観協会長は、2代続けて北洋銀出身者になる。
星野氏は、6月に札幌振興公社社長も退任し、前副市長で副社長の板垣昭彦氏(61)が新社長になる。なお、星野氏は一般社団法人YOSAKOIソーラン祭り組織委員会会長は続投する。