アサヒビール(本社・東京都墨田区)北海道統括本部は23日、札幌市中央区の札幌プリンスホテル国際館パミールで2018年の北海道での酒類販売方針説明会を開催した。(写真は、アサヒビールの北海道販売方針を発表する門田高明・北海道統括本部長)
17年の振り返りでは、6月の改正酒税法によるビール店頭価格上昇、夏場の天候不良の影響でビール類の販売は全国で前年比98%だったが、北海道は99・6%と全国を牽引する実績だったことが報告された(※ビール類は大瓶633ml×20本を1函として換算した函数)。
ビールに関して、16年から全国に先駆けて北海道で始めたスーパードライの『製造後翌日以内工場出荷鮮度実感パック』を17年も発売。350ml缶で年間13万2500函、500ml缶で4万3000函を売り上げ、前年比133%と大きく伸長したことも明らかにされた。10月には北海道命名150年記念のキャンペーンパックとして北海道工場で製造しているスーパードライを対象商品に、「ゆめぴりか」が抽選で1000人に当たるキャンペーンを実施、好評だった。
ビール以外のワイン、RTD(缶チューハイや缶ハイボールなど)、ノンアルコール飲料の総売上金額はニッカを代表する『竹鶴』、『宮城狭』の出荷調整をしていることもあって前年比97・6%だった。
『ブラックニッカ』は、主力の『ブラックニッカ クリア』が昨年発売20周年を迎えたため、限定商品として『ブレンダードスピリット』、『クロスオーバー』、『アロマティック』の3種類を発売。昨年11月1日から18年1月31日まで北海道で出荷されたブラックニッカブランドを対象に売り上げ1本に付き1円を北海道環境財団、知床財団に寄付する『ブラックニッカ鶴の恩返しキャンペーン』も実施した。ちなみに北海道のブラックニッカ売り上げは前年比105・9%だった。
18年は、スーパードライの『製造後翌日以内工場出荷鮮度実感パック』を引き続き発売、桜前線に合わせて『スーパードライ スペシャルパッケージ』を4月10日から発売する。パッケージには、道内の花見の名所である円山公園、五稜郭公園、旭山公園、春採公園を掲載、全道で花見需要を喚起していく。さらに北海道命名150年事業を盛り上げるために、北海道命名150年を記念したスーパードライスペシャルパックも発売する予定。
洋酒部門のブラックニッカでは、北海道命名150年を記念して北海道限定で『ブラックニッカ ハイボール香る夜』を4月3日に発売。1缶の販売につき1円を『北海道未来チャレンジ基金』に寄付、アスリートや指導者の育成、若者の海外研修サポートに協力する。また、ブラックニッカブランドの売り上げの一部を北海道の自然環境保全と環境保護活動に活用してもらう『ブラックニッカ鶴の恩返しキャンペーン』を継続していく。
こうした活動を通じてアサヒビール北海道統括本部は、18年にビール類で前年比100%を目指す(ビール99・5%、発泡酒98・7%、新ジャンル101・3%)。また、ビール類以外カテゴリーで前年比109・7%、ビールテイスト清涼飲料水で同101・8%を目指すことにしている。