北雄ラッキー3~8月期、青果・鮮魚不振が影響

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 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2017年3~8月期決算は、前年同期間に比べて店舗数が3店舗減少したことなどにより、売上高は前年同期間比3・5%減の209億2700万円、営業利益も同2・8%減の1億5500万円の減収減益になった。IMG_5256(写真は、6月19日に建て替えオープンしたラッキーマート西野店)

 3月より実施した電子マネー付新ポイントカード「コジカ」のキャンペーンや、新たな販促強化の効果もあって期初の滑り出しは順調だった。6月中旬に建て替えオープンした都市型小型店「ラッキーマート西野店」(札幌市西区)は、新たな顧客層として若者世代を惹きつけるなど堅調に推移。7月前半の猛暑は夏物衣料、アイス、スイカ、飲料水など涼味商品の売り上げを押し上げた。

 しかし、野菜、果物の相場安に伴う青果部門の低迷、イカ、サンマ、サケなど主力業種の不漁にある不振、さらに値上げや喫煙制限の影響でタバコ部門が前年実績を大きく下回った。
 店舗は前述した「ラッキーマート西野店」建て替えのほか4月に「ラッキー清田店」(札幌市清田区)、5月に「シティ美幌店」(網走郡美幌町)の改装を実施している。既存店売上高は、前年同期間比98・2%だった。

 8月末の店舗数は34店舗で、9月から来年2月まで今決算期中の新店は計画していない。前期の閉店3店舗は3~8月に集中していたため9~2月は売上高の減少トレンドはやや鈍る。この結果、2018年2月期の売上高は17年2月期比1・3%減の425億円、営業利益は同28・5%増の4億5900万円を見込む。

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