コープさっぽろは、苫小牧市に生鮮物流センターを本格稼動させた。これまで、江別市にある物流センターから配送していた苫小牧、室蘭の店舗向けに対応するために建設していたもので、配送時間の短縮や運輸コスト削減につながる。(写真は、生鮮物流センター外観と内部)
コープさっぽろ生鮮センターは、苫小牧市一本松町に建設され、敷地面積は約6600㎡、建屋面積は約2000㎡。センター内は、水産、畜産、農産の3ブースに分かれており、水産と畜産は摂氏5度の温度管理棟になっている。
苫小牧、室蘭にはコープさっぽろの店舗が22、コープが資本参加している志賀綜合食料品店の店舗が4の合計26店舗ある。
これまでは、江別の物流センターで仕分け作業を行い苫小牧、室蘭の店舗向けに配送していたが、例えば水産では苫小牧市場で水揚げされたものを一旦、江別に運んだ後、再び苫小牧、室蘭の店舗に配送していたため、時間的ロスや運輸コストが上昇してしまう難点があった。
また、江別物流センターは手狭になっておりこれ以上は対応できないため、新たな物流センターが必要になっていた。
今回の苫小牧物流センターの完成で、江別の仕分け作業の2割程度が移管される。
苫小牧センターには、水産品、畜産品、農産品が苫小牧市場や札幌中央市場から運び込まれ、午前3時ころから仕分け作業が始まる。店舗への第一便は午前7時30分にスタートしその後2回、1日3回の配送を行う。ただ。パック品については江別センターから運ばれて仕分けされるため、各店舗への配送時刻は従来と変わらない。
土地建物は日の出運輸(室蘭市)が建設し、センターの運営も日の出運輸が行う。投資額は約2億円。日の出運輸は、室蘭市場の配送を行っており、志賀綜合食料品店の物流センターを運営していたためコープさっぽろのセンター運営も行うことになった。