旭川を中心に道東・道北に小型スーパー「DZマート」を展開するダイゼン(本社・上川郡鷹栖町)は、2018年2月オープンを目指し旭川市東光8条1丁目に仮称「東光ショッピングセンター(SC)」を新設する。閉店した旧DCMホーマック店舗を取得、解体してダイゼンが入る建屋など3棟を建設する。(写真は、ダイゼンが手掛ける東光SCの予定地。右は解体中の旧DCMホーマック店舗)
旭川東光地区は、流通の激戦地。北彩都ウェスタンやザ・ビッグ宮前通店、コープさっぽろツインハープ店、ダイイチ東光店、ビッグハウス東光店などが競争を繰り広げている。道北アークス(本社・旭川市)はビッグハウス店舗を同じ敷地内に建て替える計画でダイイチ(同・帯広市)も東光店の増床か建て替えを検討している。
こうした激戦区にダイゼンは乗り込む形になる。取得した旧DCMホーマック店舗を取り壊してダイゼンが入るA棟(店舗面積約224坪)、商業・物販のB棟(同約350坪)、C棟(同約139坪)を建設する。B、C棟に入るテナントは現時点では未定だが、7月末までに決定するという。土地は賃借、駐車台数は88台。
旭川随一ともされる流通激戦地に出店することについて、ダイゼンの柴田貢社長は、「東光ショッピングセンターに隣接してヤスケフーズ(本社・函館市)の回転寿司『港函館やすけ東光店』や本・DVDなど旭川冨貴堂(同・旭川市)の『冨貴堂南6条通店』がある。他のショッピングセンターにはない魅力を集積して発信したい」と話している。
ダイゼンは、5年ほど前から御膝元だった旭川市内に適当な出店場所が見つからないこと、出店しても価格競争に巻き込まれることから道東展開に力点を置いてきた。今回の旭川回帰について、「地方店舗の業績は良いが、人口減少による人手不足が深刻。今後は旭川市内店舗の経営改革を集中的に実施して業務効率を高める。そのうえで地方出店を再開したい」と言う。
東光SCは改革のモデル店舗になりそうだ。