札幌・すすきのにロッジの非日常感と自宅でくつろいでいるような新感覚ホテルが誕生した。2月初旬にオープンした「ホテルアンワインド札幌」(札幌市中央区南8条西5丁目)がそれで、新たなコンセプトのライフスタイルホテルとして注目されそうだ。(写真は、ホテルアンワインド札幌)
「ホテルアンワインド札幌」は、首都圏で35棟約2000室の住人交流型マンションを展開しているグローバルエージェンツ(本社・東京都渋谷区)がオープンさせた。住民交流型マンションとは、コミュニティ形成を促進させる仕組みを持った共同住宅で、シェアハウスのマンション版という位置づけ。
同社は、2013年からインバウンドを対象にしたライフスタイルホテル事業を開始、東京と沖縄で直営ホテルを展開しており、今回3棟目として「ホテルアンワインド札幌」をオープンさせた。
同ホテルは、1988年7月から「ホテルクレール札幌」(敷地面積138坪、延べ床面積537坪)として営業を開始していたホテルで、昨年10月に当時所有していたアズ企画設計(本社・埼玉県川口市)からグローバルエージェンツが取得。その後、大規模リノベーションを施して今年2月4日にオープンさせた。
ロッジ風の世界観を再現、暖炉や薪ストーブ、ランタン、焚き火など「火」をアンティーク家具で囲まれた共有部に配して非日常を演出するなどロッジ感覚が最大の特徴。地上10階建てで全47室。ダブル、ツイン、ファミリーの3タイプで全室7坪以上のゆったりした部屋になっている。
すすきの地区には大小入り混じったシティホテルが林立しているが、カラーが際立ったライフスタイルホテルとして観光客を引き寄せそうだ。