経済産業省北海道経済産業局は13日、10月の「百貨店・スーパー販売動向」、「コンビニエンスストア販売動向」、「専門量販店販売動向」(いずれも速報ベース)を発表した。百貨店は西武旭川店の閉店で前年同月比7・2%減と消費増税駆け込み需要の反動減が出た昨年3月以来の大幅な落ち込みになった。(10月の百貨店売上げは大きく落ち込んだ=写真は9月30日に閉店した西武旭川店)
百貨店・スーパーの合計販売額は、780億3800万円で全店ベースでは前年同月比1・5%増、2ヵ月連続で前年を上回った。暦の関係で昨年より日曜日が1回多かったため、週末型のスーパーは恩恵を受けた。
百貨店販売額は161億1300万円、全店ベースは同7・2%減で2ヵ月ぶりに前年を下回った。西武旭川店の閉店セールで数ヵ月間、売上げを押し上げていた百貨店だが10月はそうした特需が去り、通常モードに戻った。なお既存店は同1・5%減でこちらも2ヵ月ぶりに前年を下回った。
スーパーの販売額は619億2500万円で全店ベースは同4・1%増、2ヵ月連続で前年を上回った。衣料品は49億4400万円(同4・2%増)、身の回り品は10億3300万円(同0・4%増)、飲食料品465億4400万円(同4・4%増)とすべての品目で前年を上回った。既存店ベースでも同4・4%増とこちらも2ヵ月連続で前年をクリアした。
地域別販売動向では、札幌市の百貨店・スーパー販売額は416億6700万円(百貨店131億1800万円、スーパー285億4900円)、全店ベースでは同2・0%増になった。既存店ベースでも同2・5%増。
札幌市以外の地域の百貨店・スーパー販売額は363億7100万円(百貨店29億9500万円、スーパー333億7600万円)で、全店ベースは1・0%増。、百貨店の売上げは同26・1%減で、西武旭川店の閉店の売上げダウンが大きい。スーパーは同4・5%増と札幌市以外でも堅調だった。詳細は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/depart_super/index2810.htm
コンビニエンスストアの販売額及びサービス売上高は、482億4800万円で同3・9%増。伸び率は今年2月の4・9%増に続く伸びを確保した。総店舗数は2905店舗で前年同月より29店舗増えている。ただし閉店もあったため、8月の2912店舗が店舗数としては今年の最多になっている。詳細は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/convini/index2810.htm
専門量販店の家電大型専門店の販売額は109億600万円で前年同月比3・9%増、ドラッグストアは200億5800万円で同4・7%増、ホームセンターは111億9300万円で同1・7%減と専門量販店の中では唯一前年を割った。
店舗数は、家電大型専門店が89店舗で前年同月と同数、ドラッグストアは645店舗で同34店舗増、ホームセンターは196店舗で同11店舗の増加だった。詳細は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/ryouhan/index2810.htm