マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の3~8月単独決算は、旧ダイエー店舗と旧いちまる店舗の承継で売上高は前年同期比20・5%増の615億7000万円と大きく伸びた。しかし、店舗活性化投資や承継に伴う人件費増などにより営業利益は同43%減の2億3100万円、利益段階ではいちまる店舗の減損損失などで2億2400万円の赤字になった。(いちまる店舗の減損処理で赤字に。写真は、いちまるフードプライス店)
今年3~8月も、引き続き既存店舗の活性化投資に積極対応してきた。承継した旧ダイエー、いちまる店舗を合わせて10店舗をリニューアル。これによって客数は同115・9%と大きく伸び、客単価も同104・0%と伸ばした。承継店舗を含まない既存店の売上高は、2015年4月から17ヵ月連続で前年同月を上回っている。
粗利は、価格政策による積極的シェア拡大に継続して取り組んだことで、前年が21・07%だったものが20・97%へ0・1ポイント低下した。
販管費は、前年の109億3600万円から事業承継による店舗数増加と店舗活性化投資が増えたことにより133億7900万円に増加、営業利益を圧迫した。売上高営業利益率は、前年の0・8%から0・3%に下がった。
赤字になったのは、特別損失としていちまる店舗を2億7200万円の減損処理したことに加え、法人税率の引き下げによる繰り延べ税金資産の取り崩しによるもの。2017年2月期は、売上高1250億円、営業利益13億円、純利益4億円を予想する。