「ダイバーシティの共通言語は姑問題です」北洋女性ビジネスセミナーでDBJ原田文代氏の経験則

金融

 北洋銀行(本店・札幌市中央区)は24日、札幌市北区の札幌アスペンホテルで「北洋女性ビジネスセミナー」を開催した。2016年度の第1回で同セミナーの会員や北洋銀関係者など約50人が出席。日本政策投資銀行女性起業サポートセンター長兼国際統括部担当部長の原田文代氏が『ダイバーシティと人財活用』をテーマに講演した。IMG_5082(写真は、北洋女性ビジネスセミナーに参加した女性経営者たち)

 北洋女性ビジネスセミナーは、2014年7月に道内女性経営者を対象に情報交換など交流・親睦と企業の成長をサポートする目的で北洋銀が組織化した。現在の会員は45人で、そのうち今年からの新入会員は6人。
 
 この日、講演した原田氏は1992年に旧・日本開発銀行に入行後、シンガポールの大学留学、世界銀行グループ国際金融公社出向、現・日本政策投資銀行シンガポール副社長などの経験を元にダイバーシティについて説明。「女性活用だけでなく多様な人材の違いを活用して組織の優位性を高めるのがダイバーシティ」と話した。
 
 特許の経済価値を調べた結果、「男性だけよりも女性も開発に関わった特許の経済価値の方が殆どの業種で高かった。また、日本人と外国人が入った開発チームの方が日本人だけのチームよりも経済価値が高い特許が多かった」と報告、「開発などクリエイティブな仕事ではダイバーシティが有効に働くことが分かる」とした。
 原田氏は、シンガポールで多様な国の人たちと働いた経験から、「世界共通の話題がひとつだけあります。それは”姑”の話です」とダイバーシティの共通言語になりうるとユーモアを交えて紹介していた。
 
 セミナーには、4月から北洋銀の地域産業支援部特任審議役に就いた神姿子・前道経済部観光振興監や工藤真由美・人事部副部長など女性幹部も出席した。
 16年度は、8月に青森銀行との交流会セミナーが開催されるほか9月には親睦ゴルフ会、11月に第2回セミナーが予定されている。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER