北洋銀行(本店・札幌市中央区)は24日、札幌市中央区の札幌プリンスホテル国際館パミールで2019年度第1回の「北洋女性ビジネスセミナー」を開催した。14年6月に女性経営者の情報交換、交流の場として発足した同セミナーだが、新年度に7人が新規入会、会員数は50人になった。(写真は、2019年度第1回北洋女性ビジネスセミナーで講演する吉本平史氏)

 19年度第1回のセミナーには、36人の会員と北洋銀の安田光春頭取、竹内巖常務など7人が出席した。最初に、人とデザイン研究所合同会社(北広島市)の吉本平史社長(中小企業診断士)が『危機管理とBCP(事業継続計画)』をテーマに講演。 

 吉本氏は、BCPの立案について「いざ緊急事態というときに優先順位を付けて対応しようとしても組織はガタガタになるだけ。緊急事態に行うべき行動や緊急時に備えて平時に行うべき行動をあらかじめ整理し、取り決めておくことが有効。その際に、いつまでに誰がどのようにやるかを決めるのが重要だ」と話した。

 続いて、組織活性化に繋がる女性活躍推進に言及。「私は厚生労働省の女性活躍推進のアドバイザーをしているが、北海道の企業などではあまり女性活躍推進が進んでいない。厚労省は今年度の重点エリアとして北海道を選んでいる」と述べ、「女性が活躍できる企業は男性にとっても活躍できる企業だ」と語った。

 企業や組織にとってキーワードになるのは『エンゲージメント』(絆)だと訴え、「従業員と企業のエンゲージメントは大切だが、お客と企業のエンゲージメントをどうつくっていくかが企業経営の最大のテーマになる」とした。 
 セミナーではその後、グループ討議など分科会も行われた。


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