マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の2016年2月期決算は、新店2店舗出店や既存店の好調、ダイエー「グルメシティ」承継、さらに「いちまる」の承継によって売上高が15年2月期比13・5%増えて1097億2400万円と大台を超えた。承継店舗の経費増や新店出店の投資負担で営業利益は同23・7%減、11億5200万円にとどまった。売上高営業利益率は、1・5%から1%に下がった。(写真は、昨年6月26日リニューアル当日のザ・ビッグ栄町店)
期中に新規店舗として7月「マックスバリュ沼ノ端店」(苫小牧市)、8月「同弥生店」(同)を出店、既存8店舗の゜ニューアルを行った。また9月に「グルメシティ」5店舗と「ダイエー札幌円山店」、10月に「いちまる」14店舗承継したことで、全店ベース売上高は15年2月期比13・5%、既存店ベース売上高も同4・8%伸びた。
期初の昨年3月はその前の年の消費増税駆け込み需要反動減で97%台だったが、4月以降は全店、既存店共に前年同月超えを続け、さらに9月、10月の承継店舗増加で全店ベースの売上げ増に拍車がかり特に10月以降は20%台超の伸びが5ヵ月連続している。全店ベースの客数は10・1%増、客単価も3・1%増になった。
売上総利益(粗利)は、ディスカウント業態の「ザ・ビッグ」の売上げ拡大や価格政策によるシェア拡大に継続して取り組んだため、15年2月期の21・9%から0・1ポイント低下した。
新店投資や既存店リニューアル、承継店舗のシステム更新など経費増で販売費・一般管理費が32億円増加、営業利益は減少した。経常利益も23・6%減の12億1900万円になったが、純利益段階では法人税等の関係で22・1%増、5億2300万円と過去最高を更新した。
商品グループ別直営売上高と前年同期比は次の通り。※消費税別
■農産 138億7500万円 116・8%
■水産 86億5400万円 114・4%
■畜産 101億9000万円 114・9%
■惣菜 90億7400万円 118・6%
■日配 248億8400万円 114・1%
■グローサリー 360億6900万円 110・6%
■インストアベーカリー 11億4000万円 113・5%
■家庭用品 38億円 110・9%
■衣料品 3億2600万円 109・0%
■その他 1億2400万円 109・4%
食品の合計は1038億8900万円で113・7%、非食品は42億5100万円で110・7%になっている。
17年2月期は、既存店リニューアルを継続するほか、いちまる店舗のマックスバリュ改装を進め、売上高1250億円(16年2月期比13・9%増)、営業利益13億円(同12・8%増)を予想する。