旧ポスフール「東苗穂サティ」解体し新商業施設、大手リース会社が約40億円投資

流通

 イオン北海道の前身、北海道ニチイが1991年に総合スーパー「東苗穂サティ」としてオープンさせた札幌市東区東苗穂3条2丁目の施設が取り壊されて、新たな商業施設が建設される。総合企画設計のランドブレイン(本社・札幌市中央区)が開発プランを策定。3000坪を使って2棟の建物を建設、物販店が入る予定。オープンは来年秋を予定している。IMG_0636(写真は、旧ポスフール東苗穂サティ。千の湯とレジャスポ ビッグ東苗穂店は3月末で営業を終える)

 旧東苗穂サティは、旧北海道ニチイ時代にオープン。その後、旧北海道ニチイ、旧マイカル北海道、旧ポスフールを経て現在のイオン北海道になるが、約6800坪のこの施設は2005年、ポスフール時代に閉店している。
 施設の所有者は、北海道ショッピングセンタービルとイオン北海道で、店舗閉鎖後はカラオケの「キャッツアイ」で知られるアミューズメント運営会社、北東商事(本社・札幌市豊平区)のレジャー施設「レジャスポ ビッグ東苗穂店」と東苗穂温泉「千の湯」がテナントとして入っている。
 
 動きがあったのは、昨年7月。イオン北海道の競売申し立てによって、施設は札幌地裁から競売物件に付され、約9億4000万円でイオン北海道が自己競落した。地裁が示した売却基準価格は5億4053万円だった。
 イオン北海道は、昨年末にこの施設を東京の大手リース会社に約10億円で売却。そのリース会社は、ランドブレインの開発プランを採用して新たな商業施設を建設、物販店2店にリースバックすることになった。
 
「レジャスポ ビッグ東苗穂店」と「千の湯」は3月末で閉店し、建物は4月から解体され来春から新しい施設の建設に着手、来年秋にはグランドオープンする運び。建設費は約30億円になる。
 大手リース会社は、1月中にも道に「北海道地域商業の活性化に関する条例」に基づき新設届出を行う。
※2016年1月23日記事一部修正(旧北海道ニチイ時代に東苗穂サティとしてオープン)

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER