三井住友ファイナンス&リース(本社・東京都千代田区)は、北海道地域商業の活性化に関する条例に基づき、札幌市東区東苗穂に店舗面積1万6000㎡の商業施設を新設する届出を行い、27日に道から開示された。道は札幌市や江別市、石狩市など関係市町村住民の意見募集を2月29日まで受け付ける。DSC_7571(写真は、店舗配置図)

 商業施設の名称は、「札幌市東苗穂3条2丁目商業施設」で、現在、カラオケの「キャッツアイ」で知られるアミューズメント運営会社、北東 商事(本社・札幌市豊平区)がレジャー施設「レジャスポ ビッグ東苗穂店」と東苗穂温泉「千の湯」をテナント運営している。
 
 元々は、イオン北海道(本社・札幌市白石区)のルーツになった北海道ニチイが、1991年に総合スーパー(GMS)「東苗穂サティ」としてオープンさせた建物。レジャー施設と温浴施設は3月末で閉鎖され、解体される。
 
 届出によると、建物を設置するのは三井住友ファイナンス&リースで、建物をリースバックで賃借するのはDCMホーマック(本社・札幌市厚別区)。敷地面積は、約1万9500㎡、店舗面積は1万6000㎡。商圏は半径2㎞、1日当たりの集客予定鵜は約9000人。
 
 建築基準法の確認申請や大規模小売店舗立地法の届出は4月末で、7月から新しい建物の建設を始め12月に営業を開始するスケジュール。配置図によると建物は2階建て2棟になる見込みでDCMホーマックのホームセンター以外の物販テナントが別棟に入る予定。2棟の間と建物の地下に駐車場が用意される。
 
 施設所有者は、北海道ショッピングセンタービルとイオン北海道だったが、北海道ショッピングセンタービルは破綻状態のため昨年7月にイオン北海道が競売を札幌地裁に申し立てた。競売物件になったことを受けて約9億4000万円でイオン北海道が自己競落。
 昨年末にイオン北海道は、三井住友ファイナンス&リースに施設を約10億円で売却していた。なお新施設の建設費は30億円程度と見られている。
 新設届出書は、http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/shoshin/jyourei5/280125shinsetsu.pdf



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