北海道経済産業局は、9月の道内百貨店・スーパー販売動向、コンビニエンスストア販売動向、専門量販店販売動向を公表した。百貨店・スーパーは全店ベース、既存店ベースともに6ヵ月連続で前年を上回り、コンビニエンスストアも前年超えを継続、専門量販店も好調な販売が続いている。北海道の個人消費は堅調に推移しているが、地方では百貨店売上げが減少、食品の値上がりもあって生活必需品の消費の伸びはやや鈍っているようだ。(写真は、小売り4業態の9月販売額をまとめた道経産局が入る札幌第一合同庁舎)
道内百貨店・スーパーの新店を含めた全店の9月販売額は、720億8400万円で前年同月比1・7%増となって6ヵ月連続で前年を上回った。既存店ベースでも同0・3%増となり同じく6ヵ月連続で前年より伸びた。
百貨店販売額は、156億6700万円で同0・8%減となり、こちらは3ヵ月ぶりに前年を下回った。衣料品は58億4200万円(前年同月比5・1%減)、身の回り品17億1100万円(同1・2%増)、飲食料品45億7500円(同3・1%増)。衣料品は天候不順による影響も含めて落ち込んだ。
スーパー販売額は、564億1700万円で新店を含めた全店ベースでは前年同月比2・3%増と6ヵ月連続の前年超え。衣料品は36億2400万円(同5・7%減)、身の回り品8億6800万円(同2・0%増)、飲食料品430億2500万円(同2・6%増)。スーパーは、既存店も前年同月比0・7%増でこちらも6ヵ月連続の前年超え。
地域別に見ると、札幌市の百貨店・スーパー販売額は376億6000万円(百貨店119億2000万円、スーパー257億4000万円)となり、全店ベースでは前年同月比1・3%増(百貨店同0・2%増、スーパー同1・7%増)。スーパーの既存店ベースも同1・3%増になった。
札幌市以外の地域は、百貨店・スーパー販売額が344億2400万円(百貨店37億4700万円、スーパー306億7700万円)で、百貨店は前年同月を4%割り込んだもののスーパーが同2・8%増になったため、百貨店・スーパーの合計販売額は同2・1%増だった。なお、既存店ベースでみると、スーパーが同0・1%の微増だったため百貨店の減少幅に全体が食われて同0・4%減だった。百貨店・スーパー販売額の詳細はhttp://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/depart_super/index2709.htm
道内コンビニエンスストアの9月販売額及びサービス売上高は、全店ベースで461億2400万円となり前年同月比3・4%増。総店舗数は前年同月よりも16店舗増えて2865店舗になった。なお、既存店販売額の集計は今年7月から取りやめているため不詳。コンビニ販売額の詳細は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/convini/index2709.htm
道内専門量販店の9月販売動向は、家電大型専門店が全店ベースで106億7900万円になり前年同月比3・6%増、ドラッグストアは190億6200万円で同8・9%増、ホームセンターは98億4300万円で同2・5%増になった。総店舗数は、家電大型専門店が前年同月より7店舗絶えて89店舗、ドラッグストアは27店舗増の609店舗、ホームセンターは12店舗増、185店舗になっている。専門量販店の販売額詳細は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/ryouhan/index2709.htm
ちなみに9月全店ベースの4業態別1店舗平均販売額は、百貨店9億7900万円、スーパー2億円、コンビニ1600万円、家電大型専門店1億1900万円、ドラッグストア3130万円、ホームセンター5320万円。