北海道電力(本社・札幌市中央区)は27日、小樽市銭函5丁目に建設する石狩湾新港発電所1号機の起工式を行い、同社の真弓明彦社長ら北電関係者、タービンなど発電施設工事を行う東芝の風尾幸彦執行役上席常務ら工事関係者、辻泰弘道副知事など行政関係者など約100人が出席した。(写真は、起工式で玉串奉奠(ほうてん)する真弓明彦社長)
既に8月18日に土地造成工事や地盤改良工事、プレハブの発電所建設所の設置など準備工事を開始しているが、発電所建屋建設など具体的に建設工事が始まることに伴い起工式を行った。
鍬入れは、真弓社長のほか東芝の風尾上席常務、清水建設の柿谷達雄副社長、大成建設の村田誉之社長、大林組の土屋幸三郎代表取締役副社長、鹿島建設の押見至一社長、JFEエンジニアリングの狩野久宣社長が行った。
式には中村裕之衆議(道4区)や秋庭英人北海道経済産業局長、森井秀明小樽市長、田岡克介石狩市長、吉岡亨札幌市副市長、北海道ガス大槻博社長らも出席した。
石狩湾新港発電所は、同社初の液化天然ガス(LNG)を燃料に使う火力発電所。石炭や石油を使うよりも二酸化炭素排出量が少なく環境への影響が低減される。3号機まで建設が計画されている。
1号機はガスタービンと汽力を利用する高効率奈コンバインドサイクル発電方式を採用、出力56万9400kwで営業運転開始は3年半後の2019年2月。燃料は北ガスが運営する石狩LNG基地から導管で供給される。1号機の建屋面積は1万2150㎡の3階建て、高さは36・7m。総工費は非公表。工事は北電関係者約50人、施工会社関係者約300人が従事する。
LNG火力発電は、北陸電力と北電以外の電力会社は既に採用している。2号機は18年11月に着工、21年12月に運転開始、3号機は25年11月に着工、28年12月の運転開始の予定。いずれも56万9400kwの出力。
※2015年10月28日記事一部修正。