北海道の経済団体の一つである北海道経済同友会の代表幹事に渡辺卓・北海道放送(HBC)会長(71)が就任した。これまで石井純二・北洋銀行会長(67)が1人で代表幹事だったが、今年度から2人代表制になる。就任は4月23日付。(写真は、北海道経済同友会代表幹事に就任した渡辺卓・HBC会長)

 北海道経済同友会は、1949年に創設され、今年が70周年。経済人が個人として参加、北海道の経済、社会の課題について委員会を組織、調査研究活動を行い、時宜を得た提言を行っている。16年度から北極海航路研究ワーキングを設置、同航路の必要性と北海道の優位性をアピール。また、18年度からは「北海道の未来検討ワーキング」を設置、ポスト150年の北海道の方向性などについて討議している。現在の会員数は約300人。

 同会の代表幹事は、平成に入った1990年度からは旧北海道拓殖銀行、北海道電力、JR北海道から選出されてきた。旧拓銀の破綻で99年度からはJR北海道、北海道電力、北洋銀行から選出され、2004度から北電の経済界活動の見直しでJR北海道と北洋銀の2人代表制に移行。その後JR北海道の坂本眞一氏の死去に伴い14年度から北洋銀の横内龍三会長の1人代表制になり、18年度から北洋銀の石井会長が代表幹事に就任していた。今回、渡辺氏が新代表幹事に選出され、6年ぶりに2人代表制が復活する。

 渡部氏は、1947年8月札幌市生まれ、71年3月高崎経済大学経済学部経営学科卒、同年北海道放送入社。2000年6月取締役総務局長兼社屋建設室長、03年6月常務取締役総務局長、05年4月常務取締役編成制作局長、06年6月専務取締役、09年4月社長、18年6月会長。北海道経済同友会には、10年度に入会、同年幹事、産業戦略委員会委員。

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