「ホクレン大収穫祭」札幌三越で始まる 7日間で20万人来場見込む

社会・文化

 北海道の秋の味覚が勢揃いした「ホクレン大収穫祭」が14日から札幌市中央区の札幌三越本館10階催事場で始まった。札幌冬季オリンピックがあった1972年に始まり今年で44回目。馬鈴しょ、玉ねぎ、かぼちゃ、新米など農畜産物のほか北海道ぎょれんの海の幸や新鮮素材に手を加えたコラボ商品も展開、初日から大勢の買い物客で賑わった。P1080569(写真は、ホクレン大収穫祭で販売されている黒毛和牛のロース)

 10階までエレベーターで昇るとドアが開いた途端、人いきれがフロア全体を覆っている。肩が触れ合って歩くのもままならない。平日の日中、主役は中高年の女性たちだ。毎年この光景が繰り広げられるホクレン大収穫祭は、札幌市民にとって豊穣の秋を農家と共に喜ぶ風物詩になっているようだ。
 
 会場には出来秋を象徴する馬鈴しょ、玉ねぎ、新米、りんごなど野菜や果物のほか新豆、たまご、精肉、ハム、ソーセージ、加工食品に砂糖、乳製品など約900種類の商品が所狭しと並ぶ。どの売場も長蛇の列ができ、待つ人たちの顔もどこなく楽しそう。家族に料理を振る舞おうと思う気持ちが表情に表れているようだ。旬の食材が持つパワーにあらためて感心してしまう。
 
 素材だけでなく、「すし善」や「おたる政寿司」、「東寿し」の老舗3店が北海道米と道産食材でオリジナルな寿司を創作したり、お菓子のもりもとがホクレンと組んで作ったどら焼き、道産小麦のパンなども販売されている。
 開催は20日の午後6時まで。7日間の期間中に約20万人が訪れる。客単価2000円としても4億円、果たしてそろばん勘定はどうなるか。

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