北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の「倶知安店」(倶知安町南2西1)の入り口前にちょっと変わった牛のオブジェが飾ってある。カラフルなペイントを施したもので、この1頭はニセコ地区を中心に行われている世界的なパブリック・アート・イベント『カウパレード・ニセコ』に参加している牛のひとつ。観光地にある食品スーパーとして地元を盛り上げようと飾ることにした。(写真は、北雄ラッキー倶知安店の店頭に飾られたカウパレード・ニセコに参加しているカウと吉田武生店長)
カウパレードは、1998年にスイスチューリッヒで始まった世界最大のパブリック・アート・イベント。グラスファイバー製の実物大の牛のオブジェにアーティストたちがペインティング、屋外に展示するもの。
これまで世界80ヵ所を超える主要都市や観光地で開催され日本では東京で過去3回開催されている。
今年は、7月1日から10月1日まで日本を代表する観光地ニセコで開催、47頭のカウたちがニセコ周辺に展示されている。地元ニセコのほか国際的事業を展開する企業や団体がスポンサーとして協力して開催にこぎつけた。
47頭のうち大半はニセコ町に展示されているが、倶知安町にも2頭が展示されており、そのうちの1頭がラッキー倶知安店の店頭に飾られている。このカウはイベントに合わせてコンドミニアム運営会社が購入したもので、札幌の画家、渡辺梨子さんがペイント、『宇宙時計』と名付けられている。
北雄ラッキー倶知安店は、同社の全36店舗中て唯一、地元の観光協会に加入、観光客が多いニセコ・倶知安地区の一員として地域貢献に取り組んでおり、カウパレードへの参加もそのひとつ。
吉田武生店長は、「カウパレードに参加しているので、国内外の観光客や札幌のカップルなどが店頭のカウを見に来てくれ、店舗のPRにもなっています」と言う。展示されているカウたちはパレード終了後にオークションにかけられ集まった資金は慈善団体に寄付される。ちなみにラッキー倶知安店のカウは今のところ5万円の値段が付いているという。