ツルハがドミナント加速 恵庭・苫小牧で地域シェア「シフトアップ」

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 ドラッグストアのツルハ(本社・札幌市東区)が恵庭市や苫小牧市でドミナント(集中)出店を加速している。ツルハは、日用雑貨や食品が業績のリード役になっておりドミナント化でドラッグストアとしての地域のシェアを高めるとともに食品スーパーから買い物客を囲い込む。IMG_7260
IMG_7267(写真は、オープンが近い「恵み野西店」と建設が始まった「恵み野里美店」)

 開店が近いのが、恵庭市の「恵み野西店」(恵み野西3丁目1―1)。既存店舗の新築移転で建物設置者は行船地所(東京都江戸川区)。ラルズマート恵み野店やビックリッキー恵み野店、セカンドストリート恵み野店などが集積するショッピングセンター内での新築移転で店舗面積は1106㎡。新設予定日は9月7日とされている。既存店舗は閉店になる見込み。
 
 この恵み野西店は、地理的にはJR恵み野駅の東側に位置するが、駅の西側にもツルハは「恵み野里美店」(恵み野里美1丁目1―3)を新設する。エムジーリース(東京都千代田区)を建主にした店舗で、7月末から地元の郷土建設が施工を始めている。店舗面積は1260㎡で新設予定日は12月24日。建設予定地に隣接してセブンーイレブン恵庭恵み野里美店がある。
  
 この店舗は、4月にグランドオープンした大和リース(大阪市中央区)のショッピングセンター「フレスポ恵み野」と目と鼻の先に建設する。フレスポ恵み野には、ドラッグストアとしてサッポロドラッグストアー、食品スーパーではダイイチが出店している。ツルハ店舗は、これら2店の買い物客を、“コバンザメ商法“のように誘導する狙いもあるようだ。 
 一方、商業施設で実績のある売上高1000億円を超える大和リースと同300億円のエムジーリースというリース会社同士の”仁義なき戦い“の代理戦争という見方もできる。
 
 苫小牧市内で14店舗目として建設中の店舗が「苫小牧日吉町店」(日吉町1丁目7―6)。建物設置者はNECキャピタルソリューション(東京都港区)で店舗面積は1302㎡、新設予定日は10月7日とされている。店舗は苫小牧市内を東西に走る三条通沿いで、近くにはサンドラッグ苫小牧光洋店、ビッグハウス光洋店などがある。
 
 ツルハの道内店舗数は2015年5月期末で344店舗。6月から8月16日までに新規出店は7、移転新設は1で純増は7店舗、計353店舗。恵庭、苫小牧の3店舗以外にも年内に判明しているだけで3店舗を新規出店する予定。
IMG_7258(写真は、サンドラッグとの競合になる「苫小牧日吉町店」)

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