道内設備投資4年連続増の4577億円 医療施設・ホテル・商業施設で活発投資

経済総合

DSC_5231 日本政策投資銀行北海道支店が年1回実施している道内民間設備投資動向の2015年分が4日公表された。それによると、回答した734社(うち道内本社企業471社。いずれも資本金1億円以上で金融・保険業除く民間企業)の設備投資合計額は4577億円で14年度比13%増、4年連続で増加している。(写真は、日本政策投資銀行北海道支店が入っている日本生命札幌ビル)

 製造業は、輸送用機械が増加しているが石油、紙・パルプ、食品が減少して製造業全体では同9・8%減、非製造業は卸売・小売が減少しているものの電力、サービス、不動産で増加、非製造業全体では同20%増となり3年連続で増加している。
 
 内訳を見ていくと、製造業の輸送用機械は能力増強投資があり14年度比で28・2%増、合理化投資が完了する石油は同86・3%の大幅減、維持更新投資が縮小する紙・パルプも同31・7%減、能力増強投資が一巡する食品も同13・1%減。合計同9・8%減の852億円。
 
 非製造業では、物流施設建設が一段落する卸売・小売が同19・3%減少しているが、電力は電源開発があるため同37・5%増、医療施設やホテル、旅館の新設などがあるサービスは同49%の増加、商業施設や空港施設の新設、改修がある不動産も同35・1%増になっている。合計は同20%増の3725億円。
 
 15年度で金額の多い順に列記すると次のようになる。(カッコ内は前年度増減比。▼は減少)
■電力 1765億円(37・5%)
■運輸 657億円(4・8%)
■サービス 347億円(49%)
■卸・小売 304億円(▼19・3%)
■輸送用機械 290億円(28・2%)
■不動産 250億円(35・1%)
■食品 182億円(▼13・1%)
■ガス 170億円(14・8%)
■通信・情報 162億円(19・4%)
■鉄鋼・非鉄金属 88億円(▼1・4%)
■その他製造業 88億円(▼7・3%)
■紙・パルプ 69億円(▼31・7%)
■窯業・土石 56億円(▼10・3%減)
■その他非製造業 38億円(▼37・8%)
■電気機械 33億円(17・2%)
■リース 32億円(▼41・1%)
■化学 29億円(93%)
■石油 16億円(▼86・3%)
 詳細は、http://www.dbj.jp/pdf/investigate/area/hokkaido/pdf_all/hokkaido1508_01.pdf

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