イオン北海道(本社・札幌市白石区)とマックスバリュ北海道(同・同市中央区)の2015年3~5月期決算は、ともに減益となりマックスバリュ北海道は9400万円の純損失を計上した。(写真は、4月に店舗活性化を実施したマックスバリュ北32条店)
イオン北海道の売上高は前年同期間比0・9%減の396億6300万円で営業利益は同13%減の19億8000万円、経常利益は同10・3%減の19億9600万円、純利益は同35・8%減の8億4500万円だった。
3月27日に7年ぶりの新店「イオン旭川駅前店」(旭川市)をオープンしたほか4月にはイオン札幌平岡店(札幌市清田区)の衣料品売場の大規模活性化を実施、3~5月の同店衣料品売上げは前年同期間比108・6%と伸びた。期間中に10件の活性化投資を行っている。
ネットスーパー事業の会員数は前年同期間比109・6%と着実に増加、コンビニ型食品スーパー「まいばすけっと」の既存店売上高も同104・9%と堅調。しかし、全体では前年3月の駆け込み需要の反動減が響き、衣料、食品、住居余暇の各部門ともに前年同期間割れだった。経費は、販促費が同105・7%、一般費が同106%になり減益要因になった。
マックスバリュ北海道の売上高は4・2%増の250億3800万円、営業利益は26・9%減の7600万円、経常利益は27・8%減の9400万円、純損失9400万円。既存店活性化は3月マックスバリュ滝川店(滝川市)、4月マックスバリュ北32条店(札幌市北区)、5月マックスバリュ深川店(深川市)、マックスバリュエクスプレス新道店(札幌市東区)の4店舗で実施。
客数は前年同期間比104・2%、客単価は同101・3%だったが、電気料金値上げや店舗活性化投資、今夏苫小牧市にオープンする新店2店舗の開店準備、さらにダイエーのグルメシティ承継費用など販管費は同104・3%になり減益要因になった。純利益段階では、法人税率引き下げによる繰り延べ税金資産取り崩しなどにより9400万円の純損失になった。