大地みらい信用金庫(本店・根室市)は21日に札幌支店を開設する。札幌に拠点がある信金は、札幌信金のほか15信金だが、大地みらいは16番目の進出。札幌に拠点を置いていない信金は帯広、釧路、北見、網走の道東4信金と江差、函館の道南2信金、それに伊達信金の合計7信金になる。(写真は、7日に行われた大地みらい信金札幌支店内覧会での遠藤修一理事長)
大地みらい札幌支店は、中央区北3条西3丁目の札幌駅前藤井ビル1~3階を利用。1階に窓口を設置、根釧地域の魅力を発信するコーナーも設置する。2階は商談や打ち合わせができフロアで木目調のしつらい。デザインは本店以上に工夫を凝らしカーペットは釧路湿原をイメージしたという。3階は会議室や職員休憩室のほか本店にある和室応接室と同じようなスペース(結の間)を設け、取引先との懇談の場に利用する。2~3階からは、道庁赤れんが庁舎前広場(通称・赤プラ)が見える。
遠藤修一理事長は、「札幌支店は道東と道央の企業を繋ぐための架け橋であり止まり木であり発信拠点の3つの役割を担う。道東は生産中心なので道央のマーケティングなどを学び、補完しながら道東の地域力を高めていきたい」と抱負を語った。
また、遠藤理事長は、2016年から北洋サケマス流し網漁が禁止されることに触れ「短期的には緊急融資などに対応していくが、中長期的にしっかりとした事業基盤を根釧地区に築いていくことが大切。関係機関と連携しながら札幌支店で接点の役割を果たしたい」とした。
(2階は釧路湿原をイメージした空間になっている)
(3階の結の間は取引先との懇談などに利用する)