コープさっぽろが店内に「健康ステーション」 血圧計配置して官民連携で健康づくり

社会・文化

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と凸版印刷東日本事業本部北海道事業部(札幌市西区)は、札幌市と「健康寿命の延伸に関する包括的連携協定」を締結した。コープさっぽろの店舗に健康ステーションを設けたり電子チラシに市の健康情報をアップするなど市民の健康づくりに官民連携で取り組む。札幌市がこうした協定を結ぶのは今回で13企業・団体になる。IMG_5218(包括連携協定書を持つコープさっぽろ中島則裕専務理事=左と札幌市瀬川誠保健福祉局長=中央、凸版印刷穴水芳光北海道事業部長。バックはコープさっぽろのシーズドラッグ売場に設置する健康ステーション)

 札幌市は昨年4月から向こう10年間を展望した「札幌市健康づくり基本計画(第二次健康さっぽろ21)」をスタートさせ、日常生活が制限なく過ごせる健康寿命を平均寿命に近づける取り組みを官民連携で進めている。
 これまでもアフラックやエーザイ、アクサ生命保険などと連携協定を結び検診の普及啓発、セミナー開催で市民の健康づくりをサポートしてきた。
 今回、コープさっぽろと連携することで多くの買い物客が訪れる店舗内で健康情報を発信、併せてコープさっぽろのチラシを担当している凸版印刷とも連携、電子チラシに市の健康情報をアップすることになった。
 
 既にコープさっぽろ直営のドラッグストア(店名・シーズドラッグ)が入っている札幌市内の平岡店(厚別区)やソシア(南区)、西宮の沢店(西区)など14店舗に自動血圧測定器を置いた健康ステーションコーナーを設置しており、1~2ヵ月で全道74店舗にも健康ステーションを設ける。カウンターには健康に関するパンフレット類を置き血圧手帳も配布して日々の血圧を記録してもらう。中島則裕専務理事は、「健康意識づくりのきっかけとして使ってもらい相談などに繋げたい。普段の来店のついでに気軽に利用していただければ」と語っている。1日当たり20人程度の利用を見込んでいる。
 
 凸版印刷は電子チラシサービス「Shufoo(シュフー)!」のコープさっぽろ版の3ページ目に市の健康情報をアップする。電子チラシサービスは31万人が利用、札幌の全85万世帯のうち11万世帯が利用しており「日々の買い物情報に合わせて健康情報も掲載するので健康づくりのきっかけにして欲しい」(穴水芳光北海道事業部長)
 
 市の瀬川誠保健福祉局長は、「食品スーパーの事業者とは連携するのが初めて。多くの買い物客が訪れる店頭で健康づくりの情報発信ができ、効果は大きいと期待している」と語っていた。

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