北の達人が台湾に拠点、年内にも設置し東南アジアのEコマース市場で販売拡大

経済総合

 健康食品や化粧品のインターネット販売を事業展開している北の達人コーポレーション(本社・札幌市北区)は、今年中に台湾に拠点を設ける。昨年後半から台湾と香港でフェイスブック、ツイッターなどソーシャルメディア、スマートフォンマーケットで広告宣伝を始め、急速に需要が拡大しているためで、東南アジアでのEコマース市場でのブランディングの拠点にもする。IMG_0616(写真は、木下勝寿社長)

 北の達人コーポレーションは、これまでネット通販で国内顧客を主要なターゲットにしていたが、昨年後半から台湾、香港で広告宣伝してネット注文の受付けを始めたところ北海道人気とも連動して需要が急拡大。さらに北海道を訪れた台湾、香港の観光客が同社商品を買い求めるニーズが高まってきたため道内のコクミン、ツルハ、サッポロドラッグストアーなどリアルなドラッグストアに卸す事業も始めている。
 ただ、「一般流通に当社商品を卸すと価格競争に晒されることも懸念される」(木下勝寿社長)ため、現状ではドラッグストアの注文に応じた一定量しか卸していない。
 
 北の達人コーポレーションでは、台湾、香港を含めた東南アジアのEコマース市場で同社商品のブランディングを確立する必要があるとして、今年中に台湾で拠点を設け、ソーシャルメディア向けやスマホマーケットでの広告宣伝を強化、販売増に結び付ける。
 
 現在は、売上高(2015年2月期19億4000万円)の5%程度がこうした海外向けだが、「東南アジア市場では、買い上げ点数が日本よりも多く伸び率も大きいため、同市場は今後かなり期待できる」(木下社長)としている。

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