札幌市内でオフィスビルや賃貸マンションを所有運営する藤井ビル(本社・札幌市中央区)が解体工事を進めている札幌市中央区の「北1条ビル」(北1西5)の跡地利用について、同社は売却と再開発の両面で検討を進めている。来年3月末には完全更地になる見通しで跡地の行方が不動産業界や市民の関心を呼んでいる。(写真は、手前のフェンスに囲まれた部分が解体作業が進んでいる北1条ビル。奥のビルは北海道労働金庫の建物)
北1条ビルは、地上10階建てで1962年11月に竣工。日銀札幌支店とは道路を挟んで東側に位置することから、かつては手形交換所や札幌銀行協会などオフィシャルな機関が入居するオフィスビルだった。
築50年以上が経過していたため数年前から取り壊しの計画があり、今年春先にはすべてのテナントが退去、5月の大型連休後から解体作業に入り、現在、建物は1階部分も撤去され更地に近い状態になっている。
藤井ビルによると「予定では3月末までに完全更地の状態にします。跡地の利用については売却と再開発の両面から検討中ですが今のところ未定」(総務課)としている。
北1条ビルの跡地利用については、東側に隣接する北海道労働金庫との共同ビル構想もあった。この構想が具体化するかどうかも注目される。