デンコードー(本社・宮城県名取市)が展開する家電量販店「ケーズデンキ厚別店」(厚別区厚別東5条8丁目)が27日にオープンする。立地場所は、国道12号線沿いで札幌市と江別市の境界付近。ヤマダ電機(本社・群馬県高崎市)の既存店「テックランド札幌厚別店」(同区厚別東4条8丁目)と国道を挟んで向かい合う格好になり、歳末商戦に向けて家電量販の“潰し合い”が始まる。(写真は、ヤマタ電機のテックランド札幌厚別店の1階駐車場から見たケーズデンキ厚別店)
ケーズホールディングス(茨城県水戸市)のグループ会社で東北・北海道の店舗を運営するデンコードーがオープンさせる「厚別店」は、敷地面積約1万4700㎡、建屋は2階建て延べ床面積約1万1000㎡。1階は駐車場、2階が店舗面積約5400㎡の売場。営業時間は午前10時から午後9時。
ケーズデンキの札幌市内店舗は、「厚別店」で5店舗目。一方、ヤマダ電機は札幌市内11店舗で倍以上の開きがある。ケーズデンキは、2年前に「発寒店」をオープンさせたが、この店舗立地はヤマダ電機の既存店「テックランド札幌発寒店」 と至近距離。 今回のケーズデンキ「厚別店」もヤマダ電機の既存店と向かい合う出店で発寒戦争と同様の構図が体現する。
既存店との至近距離でライバル社の新規店舗が出店すれば、既存店の売上げの2割程度は新店に流れる可能性がある。ただ、集積することによって新たな顧客を引き付けることもできパイは膨らむ。“近過ぎる出店”は両社の強みが互いに激突するホットゾーンになりそうだ。