オーストリアの林業用チッパー日本初出荷、MUS―MAX社がナカザワ・アグリマシーン通じ秋田鹿角森林組合に納入

経済総合

中沢アグリ 住友林業と住友共同電力が木質バイオマス発電所の建設を始めた林業の街、紋別市のナカザワ・アグリマシーン(同市渚滑町7丁目)がオーストリア・MUS―MAX社製の林業用チッパーを日本に初輸入、12月に秋田県鹿角森林組合に納入する。ナカザワ・アグリマシーンは従来から扱っている海外の農業用機械に次いで林業用機械を今後、収益の柱にしていく考え。(写真は、林業用チッパーの日本初出荷を祝うMUS―MAX社の役職員=ナカザワ・アグリマシーン提供)
 
 紋別市は森林が行政面積の80%を占めている。カラマツやトドマツなど人工林はそのうち40%で半数は樹齢が40~60年と伐採の時期を迎えている。ただ、紋別市だけでなく全国の森林ででも伐採した材木を運び出す道路が未整備だったり、性能の良い林業機械が少ないなどの事情で伐採コストが高くデメリットがある。
 
 ナカザワ・アグリマシーンは、3年前からドイツやオーストリアの林業機械メーカーから高性能林業機械の輸入を開始、このほどオーストリア・MUS―MAX社から林業用チッパーを日本に初輸入することになった。ベンツ社製のトラックに搭載したチッパーで、MUS―MAXの本社では日本への初輸出を祝い役職員らが日の丸を手にして出荷を祝った(写真)。
 
 このチッパーは、秋田県鹿角森林組合に納入され12月から使用される。こうした高性能林業機械は大手商社などが扱うことが多いが、ナカザワ・アグリマシーンでは商社を介さずに直接輸入している。
 
 また、林業用などの安全防護服で世界ナンバーワン企業、ファナーの製品を扱うファナージャパン(紋別市渚滑町7丁目)も設立、林業分野を農業機械に次ぐ柱にする方針。
 ナカザワ・アグリマシーンのHPは、http://nakazawa-agm.net/

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