ホームセンター全国大手のコメリ(本社・新潟市)の大型店「コメリパワー苫小牧店」が姿を現してきた。10月中旬現在で建物はほぼ完成、工事は折り返しに来ているようだ。工事の進捗上から見て早ければ年内に、遅くとも年明けまもない時期にオープンすると見られる。(写真は、建設が進んでいるコメリパワー苫小牧店=2014年10月16日午後撮影)
コメリパワー苫小牧店は、苫小牧市新開町2丁目2―1ほかの国道36号線沿いに建設中。土地所有者は地元の杉山不動産でコメリは定期借地権で賃借。敷地面積は2万5762㎡の広さ。昨年12月に道庁に届け出た大規模小売店舗立地法概要によると、店舗面積は8989㎡。届出上の新設日は今年の8月となっているが、建設工事は予定よりも後ずれしている。
コメリパワー苫小牧店のオープン前から、苫小牧市内ではホームセンター業界の再編が起きた。地元苫小牧のフジタ産業が展開していた「ハッピーワン」2店舗が全国大手DCMホールディングス傘下のホーマック(同・札幌市)に譲渡された。これによってホーマックが展開するホームセンターは大型店のスーパーデポを加えて6店舗になり、コメリパワーを迎え撃つ体制を強化した。
さらに、ホーマックは来年7月をメドに北栄町と弥生町にも出店を計画しており、コメリ包囲網とも言えるドミナント(集中出店)で影響を最小限に抑える作戦だ。
熾烈なホームセンター業界の競争ゴングが鳴り響く前の静けさが漂う苫小牧市内。晩秋の冷気の中でコメリパワー苫小牧店の乾いた建設音が嵐の訪れを予感させている。