東京証券取引所は17日、イー・カムトゥルー(本社・札幌市)の「YOKYO PRO Market(東京ブロマーケット)」への上場申請を受け付けた。同社は10月20日に上場する予定。イー・カムトゥルーは設立14年目のソフトウエア会社。道内企業で、東京プロマーケットに上場するのは初めてで同市場への上場企業数はこれで9社目になる。(写真は、イー・カムトゥルーの上田正巳社長)
東京プロマーケットは、2008年の改正金融商品取引法により導入されたプロ向け市場制度基づき、東証とロンドン証券取引所の共同出資で設立された「TOKYO AIM取引所」の運営マーケットとして09年に開設された。その後、東証が引き継ぎ「東京プロマーケット」として市場運営している。
直接買い付けができるのは特定投資家等で、一般投資家は取引所に直接買い注文を入れることはできず投資信託等を通じて市場に参加することになっている。現在、上場会社は8社でイー・カムトゥルーは9社目になる。
イー・カムトゥルーは、店舗管理システムのソフトウェア開発・販売を行っており、2013年12月期の売上高は2億4600万円で経常利益803万円、当期利益755万円。
社長の上田正巳氏は1965年1月生まれの49歳。88年に財界さっぽろに入社し2000年5月に同社を設立した。従業員数は27人。発行済み株式62万7100株のうち10万株を持つ筆頭株主はジェイウイング・キャピタル。アインファーマシーズや同社の大谷喜一社長も出資している。