三井不動産と日本郵便が札幌・駅前通に建設していた札幌三井JPビルディングの商業施設「赤れんが テラス」が28日午前11時オープンした。飲食店など27店が入っており、道庁赤れんが庁舎が見える5階の無料展望室も開業、駅前通の新しいランドマークとして札幌都の「顔」になりそうだ。(写真左上から時計回りに、札幌三井JPビル、挨拶する石神裕之氏、大泉洋氏、関係者によるテープカット)
同ビルは、地下3階、地上20階建てで延床面積は約6万8000㎡。当初は帝国ホテルを誘致する構想もあったが断念、オフィスと商業施設の複合ビルとして2012年4月に着工していた。
地上6階から19階までのオフィスフロアは既に先行して開業、入居が始まっているが28日は地下1階から地上4階までの商業施設「赤れんが テラス」がグランドオープン。コンセプトは、「新しい感性と出会う、札幌の中庭」で道内初出店の5店舗やイタリア料理、中華料理、カフェやパンなど飲食と物販の27店舗が営業を始めた。
オープニングセレモニーで、三井不動産常務執行役員商業施設本部長の石神裕之氏が「19日にオープンした赤れんがプラザ(通称赤プラ)と隣接、道庁赤れんが庁舎を中心とした新名所づくりをめざし官民一体で計画を推進してきた。赤プラとともに多くのお客様に親しんでいただける施設が誕生したと自負している。末永くご愛顧頂きたい」と挨拶した。
また、この日、空知のワイナリーを舞台にした映画「ぶどうのなみだ」が完成披露を迎えたこともあって特別ゲストとして映画に出演した大泉洋氏が招かれ、「赤れんが テラスには私の出身地江別のれんがが21万個も使われている」と述べるなどユーモアを交えた挨拶でオープンを祝った。その後、日本郵便執行役員の井上進氏ら6人がテープカット、午前11時から待ち侘びた大勢の客が吹き向けになったアトリウムに吸い込まれていった。「赤れんが テラス」は年間200万人の集客を見込んでいる。