東京以北で最大規模のものづくり企業・団体の新製品・新技術展示商談会「北洋銀行ものづくりテクノフェア2014」が24日、札幌市白石区のアクセスサッポロで開催された。8回目となる今回は会場を札幌コンベンションセンターから変更、規模を約45%拡大して出展企業・団体を増やすとともに来場者の増加に応えられるようにした。道内だけでなく東北地区や中京地区、静岡県、東京都大田区からも出展、地域間連携の場としてさらに磨きをかけた。(写真左は主催者挨拶をする北洋銀行石井純二頭取、写真右は北海道経済産業局の秋庭英人局長)
「ものづくりテクノフェア」は、製造業のウエートが他府県より低い北海道の課題を解決することを目的に、北洋銀が2007年から開催している展示商談会。技術シーズを持つ企業や行政、大学、高専、団体のほか帯広信金や旭川信金の取引先企業も参加、産官学金が一堂に会する場として年々発信力は高まっている。
道内だけでなく道外の参加もあって今回は道外から37の企業・団体が出展、道内を合わせて196社・団体が参加する過去最高規模になった。主な出展企業として、ヒロシ工業(旭川市)の農産物洗浄選別システムや大栄建工(札幌市北区)のLEDに代わる次世代照明CCFL蛍光灯、太田精器(奈井江町)のLEDの光と音で鳥獣を撃退する鳥獣被害コントロールシステムなどがあった。
また、北海道中小企業総合支援センターと北海道機械工業会が主催する「ほっかいどう受発注拡大商談会」も同時開催。今年から事前予約制を導入し約500件の商談が実施された。
石井純二頭取は、「提携している東京大田区の産業振興協会とその加盟企業や青森銀行の取引先など道内外との連携をさらに強化したのが今回のフェア。北海道のものづくり企業の持続的な発展成長に繋げていきたい」と語っていた。6月末に就任した秋庭英人北海道経済産業局長は、「以前、機械の担当課長をしていたのでこうした展示会はよく見ているが、今まで見てきたものと違うように感じる。北海道の特色に合わせたものづくりを進んでいるのではないか」と感想を述べていた。
フェアは午後5時まで行われ約4200人が来場した。開会式に北海道経済連合会の大内全会長は欠席、前会長の近藤龍夫氏(北海道観光振興機構会長)が出席していた。