ディスカウント食品スーパーの「業務スーパー」が、千歳市に出店する。2010年に閉店した旭友ストアー千歳店跡に居抜きで出店、8月上旬のオープンを目指す。千歳市内には同じくディスカウントスーパー、「スーパーセンタートライアル千歳清流店」が7月下旬にオープンすることになっており市内の食品スーパー勢力図は大きく変化しそうだ。(写真は、業務スーパー千歳店が出店する旭友ストアー千歳店跡。改修工事が進み始めている=2014年7月10日午後撮影)
「業務スーパー千歳店」は、北信濃783番地に出店。運営するのは、神戸物産(兵庫県加古郡稲美町)の「業務スーパー」を全国的にフランチャイズ展開しているG―7スーパーマート(神戸市須磨区)。G―7は、札幌市内で業務スーパーを3店舗展開しており、札幌市以外には初出店になる。
居抜き出店する旭友ストアー千歳店は、1994年にオープンした店舗。旭友ストアーは旭川電気軌道の子会社として旭川市内で展開していたが千歳店は旭川以外の店舗展開を始めるきっかけになった店舗。その後、札幌市内への出店や道南のまるふじ斉藤の店舗を継承するなど拡大策を続けたが2010年に破綻。主要店舗はコープさっぽろが引き継ぎ、同社は特別清算した。
千歳店は引き継がれず10年2月に閉鎖されていた。店舗面積は約500坪で現在、オープンに向けて改装工事が進んでいる。
千歳市内には、トライアルカンパー(福岡市)が北部の清流地区で新店を完成させており7月下旬にはグランドオープンする。業務スーパー千歳店は同市西部に位置するため、ディスカウント店が中心部を挟み込む形だ。
千歳市内の食品スーパーは、豊月(苫小牧市)の「フードD千歳食彩館」(北陽1丁目)、北雄ラッキー(札幌市)の「ラッキー千歳錦町店」(錦町4丁 目)、ラルズ(札幌市)の「スーパーアークス長都店」(勇舞)、「ビッグハウス千歳店」(日の出町)、イオン北海道(札幌市)の「イオン千歳店」(栄町6 丁目)の5店舗。ディスカウント店がダブルで押し寄せるため既存店は10~20%程度の売上げ減に直面しそうだ。