ツルハHD5月期の店舗数238店舗増で1312店舗、鶴羽樹社長は会長に就き後任はプロパー堀川政司取締役

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IMG_5646 ツルハホールディングス(本社・札幌市)の2014年5月期決算は、売上高が前期比13・2%増の3884億6500万円、営業利益が同9・5%増の241億100万円、経常利益は同6・3%増の253億2100万円、純利益は同8・2%増の145億6300万円になりいずれも過去最高を計上した。期末店舗数は、国内で238店舗増えて1312店舗になった。同社は合わせて鶴羽樹社長が会長に、堀川政司取締役が社長に就くトップ人事も内定した。(写真は札幌市東区のツルハHD本社とツルハ本社)
 
 
 
 店舗展開は、ドミナント戦略に基づく地域集中出店と既存店舗のスクラップ&ビルドにより、国内は期首から96店舗を新規出店、閉店は32店舗だった。昨年8月にウエダ薬局(和歌山県海南市)を完全子会社して14店舗、12月にはハーティウォンツ(広島市)も完全子会社化したことで142店舗をそれぞれグループ化した。また、タイでは12店舗を新規出店、2店の閉店で期末は15店舗になった。北海道の店舗数は、期末で331(うち調剤薬局66)。出店16店舗、閉店13店舗で純増は3店舗だった。
 
 上期は、大型台風の上陸や長雨の影響を受けたほか第3四半期は東北・関東地方の記録的降雪、震災後の需要増の反動減が響き、既存店売上げはわずかに前年を下回った。しかし、新規出店の業績が好調で増収増益に結び付いた。
 
 部門別の構成比は、雑貨が1171億円で30・2%、医薬品が953億円で24・5%、育児用品が854億円で22%、化粧品が725億円で18・7%となっている。インターネット販売は、27億2900万円で前期より5%減った。
 
 15年5月期は、全国でドミナント展開による店舗拡充や新規エリアでの集中出店で100店舗の出店を計画しており、売上高は13・5%増の4410億円、営業利益は16・6%増の280億円、経常利益は14・1%増の289億円、純利益は13・8%増の165億7000万円でオール二桁増を目指す。
  
 また、同社は決算発表に合わせてトップ人事も発表。ツルハホールディングスの創業者一族である鶴羽樹社長(72)が代表権のある会長に、堀川政司取締役専務執行役員(55)が社長に8月7日の株主総会後の取締役会でそれぞれ就任する。さらに鶴羽氏は子会社ツルハの社長を次男の順取締役執行役員北海道店舗運営本部長(40)に譲り、こちらも代表権のある会長に就く。トップ人事の発表リリースは、http://www.tsuruha.co.jp/dl.php?id=983

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